あらすじ

海の音と、風の音と、葉っぱの小さなこすれる音。 そんな優しい音がいつも聞こえる港町で、 にこは生まれて育った。 「笑顔」という名前なのに、 ほんとうのにこは泣き虫で、 誰かの気持ちにすぐ気づいてしまう子。 だから毎日、すこしだけ生きづらかった。 けれどある日、 にこの心がふわっと揺れた瞬間に、 ふしぎな存在があらわれる。 北欧の女神フレイヤ。 だけど姿は小さくて、ふわふわで、ねこみたいな “ふーちゃん”。 それから、にこの世界はゆっくりと、 でも確実にバグりはじめる。 幼なじみの湊は、 にこが泣きそうになると、 どうしてかすぐに気づいてしまう不器用な優しさを持つ男の子。 ふーちゃんの存在を知ってから、 三人の距離は少しずつ変わっていく。 にこは、 海の音を聞きながら、 風に髪をゆらされながら、 胸の奥のちいさな痛みと向き合っていく。 そして、いつか訪れる 光に満ちた“あの瞬間”。 太陽に手を伸ばして、 「まぶしーい…」と笑うその日まで── これは、 冴えないと思っていたにこの世界が、 ふーちゃんの力と、湊の優しさに導かれて、 少しずつ色を取り戻していく物語。

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小説を読もう2025/12/02
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