あらすじ
会社の先輩後輩である水篠と夢中は恋人同士。
2人は狭いアパートで寄り添うように暮らしている。
不器用な夢中と、多彩で面倒見のいい水篠。
対照的な二人の生活は、些細な笑いや喧嘩に満ち、ときどき胸が苦しくなるほど優しい。
ベランダで育てる野菜、料理の匂い、タバコの煙。
日々の中に溶け込んだ、ふたりだけの小さな幸せたち。
何気ない言葉や触れ合いが、いつの間にか夢中の世界を満たしていく。
――日常の優しさは、どんな形で心に残るのか。
ひとつの部屋と、ふたりの記憶から紡がれる、
切なくて、温かくて、どうしようもなく愛おしい物語。
※フィクションです。実在の人物、団体、出来事とは一切関係ありません。