あらすじ
兄の死を境に、飯田橋ショウの世界は歪み始めた。
全人類が異世界に行ける書架世界で、ショウは高校生にもなって転移未経験の異世界童貞。
「ショウくん、だいすき。きみをいじめるひとは、みんなころしてあげるね」
幼馴染を名乗る少女ユウヒは、美しい人魚となって空を泳ぎ、心を侵すキスで人々を異形(フリークス)へと変えていく。
それを止めに現れたのは、亡き兄の恋人、『博愛主義の敬語系ギャル』ミズキ。
兄は密かにフリークス退治をしており、殉職したという。
人魚を追うために、彼女は人魚に模した装備『水着網タイツ』で戦うしかない。
半信半疑ながらショウは彼女を助け、自分に『怪物を日常へ戻す力』があることを知る。
「あまり見ないで、けどもっと近くに来て手を握って下さい。あ、ドキドキするのは禁止です!」
兄の遺志を継ぎ、ショウとミズキは共闘を決めた。
『心の本』と繋がった異世界を巡る危険な人魚追跡の旅が幕を開ける。
亡き兄が遺した謎の言葉と、秘匿された世界の真実。かくして、ショウの運命を大きく変える愛と人喰いと異世界の物語が始まった。
恋して壊すか。愛して喰らうか。人魚が突きつける問いは儚く泡に消えていく。
少年のキスが、未来を選ぶ。
答えはひとつ。それは、世界を殺すキス。