あらすじ

どうやら私は、監禁されるらしい。 飛び降り自殺を試みようと、ビルの非常階段のフェンスに腰かけていた蜂谷 みつき(はちや みつき)。彼女の自殺行為を止めたのは、石蕗 星(つわぶき せい)という名の女性だった。 星は言う。 「生きたくて、生きたくて生きたくて、たまらない。だから、私にあなたの心臓をください。」 心臓を悪くしていた星は、自分と同じ悪い部分の肉を食べれば延命できるというまじないを信じていた。そこで、白羽の矢が立ったのは自ら死のうとしていたみつきだった。 肉を愛するほどに効能が増すと言われているその言い伝え。星はみつきの心臓を愛するために、死ぬのを少し待って、と言う。そして、心臓を食べるまであなたを監禁します、とも。 自らの死が他人の生の糧になるのなら、とすべての願いを承諾したみつきは星に飼われることになった。 彼女たちの行き着く先にあるのは、生の光か。それとも死の闇か。 これは、もしかしたら私だったかもしれない物語。

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カクヨム
カクヨム2025/12/01
  • 現在の作品夜の嘘月。