あらすじ
僕とよく似た栗毛の髪。真ん丸の大きな瞳。小さな鈴のように柔らかな笑い声。薄桃色のほっぺ。綿絹のように滑らかな肌。
小さな両手を差し出されれば、僕はそっと抱き上げるしかないだろう? ふわり。宙に浮かんだ少女は、妖精のように軽い。きゃぁきゃぁとはしゃいで喜ぶ姿は、彼女が天使だったことを確信させる。
やぁ、僕は修(しゅう)。
父は世界的大企業OZZU(オズ)グループのファウンダーで、母は世界的ソプラノ歌手・ハルア。いわゆる生粋の超お坊ちゃま。生まれた時から未来の成功が約束された男だ。僕の家族はちょっと特殊で、まぁ、そんな仔細なことはどうでもいいさ。
君はどう思う? 僕の妹、花華のこと。
可愛いだろう? 可憐だろう? 最高だろう? 世界中の宝石をかき集めたって彼女の前では霞んでしまう。世界の宝だ。僕らはこの世の軌跡を手に入れた。 さぁ、喜びたまえ。彼女の存在を知ることが出来たことに。
僕の人生は、可愛い妹に捧げる為にある。
僕は幸せだ。こんなに可愛い妹に巡り会えたのだから。こんな特別な妹の唯一無二の家族となり得たのだから。
だが、彼女は儚い夢のような存在。瞬く間に消えてしまいそう。夢か幻か? いや、夢にしてなるものか。妹の為に、僕はあらゆる努力を惜しまない。
これは、顔よし、金持ち、才能有りのハイスペック王子様達が、妹の為に捧げる平凡な日常を綴る物語。