あらすじ
ツノは燃えるし、髪も燃える。
でも──一番燃えていたのは“ひとりぼっちの心”だった。
死因:恥ずか死。
全国ニュースで晒されて人生終了した元OL・佐倉桜は、
死後にホットココアで召喚魔法を使うポンコツ幼女魔王に喚ばれ、
“魔王の姉”として異世界に叩き込まれた。
しかもレベル1でダンジョン最深部スタート。
授かった体は鬼族。
ツノは怒ると光るし、恥ずかしくなると爆炎でアフロになる。
感情が暴走し、スキルも暴走し、髪も暴走する。
……こんな世界、まともに攻略できるわけがない。
だが、世界征服を夢見る魔王エストは、たった一言でサクラの心を撃ち抜いた。
──「家族が欲しかったの」
孤独に慣れすぎた二人が出会い、
“姉と魔王”という奇妙な家族が動き出す。
同じ頃。
サクラの幼馴染のカエデは、スリッパ姿のまま陽気な国オサカに落とされ、
「レベル固定勇者」として半ば強制的に戦いに巻き込まれていた。
一方ツバキは、
“聖女として召喚され、断れば即処刑”という地獄に叩き込まれ、
恐怖のあまり偽の聖女を名乗った5分後──
左目からホーリービーム♡を放って世界観に穴を開けてしまう。
三人三様、三つの視点。
離れ離れの孤独と、ズレた才能と、ポンコツすぎる使命。
その全てが、いつか“家族”として交差していく。
恥ずか死OL × ポンコツ魔王 × レベル固定勇者 × ビーム聖女。
まともなヤツなんて、ここにはいない。
だからこそ、物語は走り出す。
これは“世界征服”を掲げながら、
本当は“ひとりを終わらせる旅”。
笑いと恥と暴力(主に拳)が、
世界を救う唯一の推進力になる。
サクラが死んだ理由は恥だった。
でも、生き直す理由は“恥を一緒に笑ってくれる誰か”だった。
──孤独を終わらせるために、私は魔王の姉になった。
まだ誰も知らない“声”が、世界の底で目を覚まし始めている。
物語は、ここから始まる。