あらすじ
人の世界に疲れた初老の魔術師×イタズラ大好きな魔猫×常識人のふりをしたトラブルメーカー(ドラゴン)たちが織りなす、異世界日常(?)系ファンタジー。
エルドウィス――”古き静謐の森”に一人の男が住んでいた。
男の名前は、リオン。
賑やかな王都の生活に背を向けた彼は、日々、森の恵みを獲り、魔猫のキャスのイタズラを見張りながら、穏やかな日々を送っている――はずだった。
人の訪れることのない深い森には、人以外のとんでもない客が訪れる。
空の覇者――ドラゴン族のセルグラシアだ。
彼は、ドラゴンと人は共存すべきだという考えのもと、ドラゴンと人の架け橋となるべく、リオンに”相談”をしにくる。
それが”相談”だけで終わらないのが、ドラゴンがドラゴンたる所以で。
キャスはイタズラをし、若竜は炎を吐き、セルグラシアはそれを微笑ましそうに見守る。
こうなればもう、森で一番の常識人を自負するリオンが動くしかないではないか。
しかし、森には最近、妙な変化が起きていた。
風の流れがねじれ、動物たちがざわつき、そこここで“揺らぎ”が始まっていた。
静かに流れる日々の中で、リオンが見つけるものとは──。