あらすじ
命の灯が消えかけている野良猫は、それまでの哀しい人生を思い出していました。
思う事は暖かで穏やかな場所でお腹いっぱいご飯を食べたかったということ。
空腹のあまり神様に祈っても何も起きず、もう駄目かと思った時に鼻先に食べ物を置いてくれた生き物がいました。
何とか命を繋いだ猫は、今まで一度も現れてくれなかった神様に出会い、ご飯と寝床を与えて貰う代わりに使命を受け入れる事に。
その使命とは、神様が堕落した人族に罰を与えようと舎弟のノアに預言し造らせた巨大な木造船に潜り込んだネズミ族を全て駆除するということでした。
猫族の仇敵であるネズミをいよいよ駆除し終えようかという時、目の前に現れた最後のネズミは、空腹で死にかけていた猫に食べ物を恵んでくれたネズミの夫婦だったのです。
自分の命と引き換えにネズミを救って欲しいと願う猫。神様はその想いを叶える事にしました。
そして救われたネズミも天に召されようかとした時に、神様は猫が救ってくれた事を彼らにも伝えます。
神代の時代より仇敵であった猫とネズミですが、召される前に互いを思い神様に願った事がありました。
それから幾世か経った頃、神様はその願いを叶え、その事実を内緒の言い伝えとして残したのです。
叶った願いとは、猫とネズミが互いを想い、素敵な世界の在り方に繋がるものでした。