あらすじ
【ネクロマンシー】――死者を操る禁忌のスキル。
それを授かってしまった領主の嫡男クロムは、家族にも領民にも忌み嫌われるようになってしまった。
クロムを信じ、支えてくれたのはメイドのリヴだけだった。
クロムがどれほど冷たく扱われても、リヴは決して目を逸らさなかった。
だが、父親によって処刑されかけたクロムを庇い、リヴは命を落とす。
その光まで奪われたとき――クロムはリヴを蘇らせた。
禁忌を犯してでも、もう一度、彼女と生きるために。
逃亡の果てに辿り着いたのは、滅びかけた辺境の村。
国にも見捨てられ、敵の襲撃と貧困に沈むこの地で、クロムは決意する。
――この村を立て直し、生者も死者も、拒まれた者すべての居場所にすると。
仲間と共に、荒廃した土地を耕し、交易を興し、辺境の村は息を吹き返していく。
やがて、クロムと村の名は国境を越えて響き、生と死の狭間に、新たな国が生まれていく――。
これは、禁忌の力とされたネクロマンサーが、仲間たちと共に辺境から国を興す――滅びの先の再生を描く異世界ファンタジー。