あらすじ
砂時計の砂は、過去へは戻らない。
だが――“真相”だけは、まだ底に沈んでいる。
大学病院の研究室で見つかった一枚のメモ。それは十年前の未解決事件と、ある一人の青年を密かに結びつけていた。
「彼は気づいていない。自分が“真犯人に利用されている”ことを」
主人公・柊真は、亡き兄の影を追ううちに、思いもしなかった“継承された罪”に行き当たる。
正しさとは何か。悪意とは誰のものか。そして、真実は誰の手の中にあるのか。
静かに積もる違和感が、一気に反転する——
油断できない、極限の短編ミステリ。