あらすじ
都内近郊のベッドタウンにある、築30年の何の変哲もないマンション「メゾン・カトレア」。
フリーライターの「私」のもとに、ある奇妙な調査依頼が舞い込む。
それは「404号室には誰も住んでいないはずなのに、住人たちはそこに『誰か』がいるとして振る舞っている」という不可解な噂についてだった。
郵便ポストにはチラシが溜まり、表札もない空室。
しかし、回覧板は404号室へ回され、隣人は「昨日はどうも」とドアに向かって挨拶をし、深夜には部屋から楽しげな話し声が聞こえてくるという。
これは集団ヒステリーなのか、それとも新手の住居侵入なのか。
ICレコーダーと取材ノートを手に現地へ赴いた「私」は、住人へのインタビューと現地の観察を重ねるうち、このマンションに隠された「あるルール」と、日常を侵蝕する恐ろしい事実に直面する。
取材記録、インタビュー音声の文字起こし、ネット上の書き込みなど、断片的な情報を繋ぎ合わせて描く、ドキュメンタリー・ホラーミステリー。