あらすじ
AD90 ドミティニアス治世下のローマ帝国。
その片隅で、若き百人隊長ガイウスは“救えなかった者たち”の幻影に苛まれていた。
自責と空虚に沈む彼の前に現れたのは、すべてを見通す謎めいた男──ローマ帝国都市長官府の宗教調査官ダキオ。
ガイウスはキリスト教を深く憎み、かつ、帝国の治安のためこれを調査するダキオの部下として、教会調査に赴く。
その過程で、現実と幻想のローマの7つの丘を駆け巡り、自分自身の心と、死んだ仲間から伝えられた「神」とは何か、という問いに向き合っていく。
ガイウスは、信仰も希望も持たないまま旅に出る。
同行するのは、心に深い傷を隠した娘イウリア。
ローマの丘が問いかける問いはただ一つ──
「あなたは誰を信じ、何を恐れて生きるのか?」
魂の闘いと癒しを描くスピリチュアル叙事詩。