あらすじ
【この物語はとてもイジワルです。途中で気づいても内緒にしておいてください】
茨城県明日香町。
この町では死者を埋葬する際、楢の木を植える習慣がある。
欧州から逃亡した人々を迎え入れたという伝承のある町は、寺社仏閣にもケルト十字が施されているのだ。
「こんな何もない町、いつか逃げ出すんだ。そのために私は刀を研がないといけない」
主人公:風祭黄泉はゲーム好きの女子中学生。
友人たちと大好きなゲームをしながら、姉が作ってくれた桜餅を頬張る。
それだけで黄泉はこの古臭くてやぼったい町にも我慢することが出来ていた。
突然の悲鳴と破壊音が響く。
明日香町に古く伝承として残っている【鬼噛病】が発生したのだった。
変わり果てた友人の姿を見た黄泉は、はぐれてしまった姉を探して町から出ることを決意する。
◇
物部小五郎はインチキ霊能者だ。
助手の十束イングリッドと共に胡散臭い商売をして日銭を稼いでいる。
茨城県明日香町に隠されている『聖遺物』を手に入れてほしい。
提示された金額に満足した彼らは、都会の喧騒を離れて田舎町まで訪れていた。
小五郎はニンマリと微笑み、自らの静かな野望を果たしに行くのである。
ありゃ……なんだ?
現地についた小五郎とイングリッドが目にしたのは、パニックになって逃げ惑う人々だった。
血塗れの少女を保護した小五郎たちは、聖遺物を探しつつ町の怪異に挑む。
「大丈夫さ。おじさんたちに任せておくといいよ」
真意を隠したまま、小五郎は優しく微笑むのだった。