あらすじ
【あらずし】
ごく普通の男子高校生、一ノ瀬 海浬(いちのせ かいり)は、陰陽師だった祖母が亡くなったことにより、各務流(かがみりゅう)陰陽師宗家を継承し、式神を相続することになった。海浬が相続した式神は、兵器級式神姫とヒトのクォーターの少女、雪那だった。
海浬は、式神の存在と能力の『源泉』として、突出した巨大容量を持っていた。
祖母は、海浬の素質を見抜き、海浬にある特殊な術式を内緒で埋め込んでいた。
それは、フォーミュラー・インジェクション攻撃―― 接吻(キス)をした式神少女に、各務流陰陽術式を注入し、乗っ取りを行う自動術式が組み込まれていた。乗っ取りを仕掛けられた式神少女は、衣装を含めて強制的に初期化される。
雪那は、恥ずかしさのあまり、宗主となった海浬に決闘を申し込んだ。
【登場人物紹介】
一ノ瀬 海浬(いちのせ かいり):一人称「俺」
15歳。各務流陰陽師宗家を分家筋の孫なのに、無理やり継承させられた。『源泉』として極めて優れた陰陽師であり『式神姫のタンクローリー』とも。キスで他流派の式神少女を侵食支配する自動術式を秘めている『乙女の敵』でもある。
各務 雪那(かがみ せつな):一人称「あたし」
16歳。各務流陰陽術で生み出された兵器級式神姫『氷結姫』の孫娘。端正な顔立ちと、極めてたおやかな胸の『雪色の少女』。お料理が得意。武装は、物理法則をガン無視する巨大な大鎌『氷結大鎌』。チーム内ポジションは、アタッカー。巨大な氷結デスサイズを振り回す『突破力の権化』。しゃべらなければ、怜悧な美少女に見えるんだが……
鳥巣 空視(とりす あくみ):一人称「ぼく」
14歳。誠和加納流(せいわかのうりゅう)の最新鋭式神姫。広域監視能力に特化した式神。論理的な思考力や推理力もある。学園内の対抗試合では索敵型の役割はないため、無能扱いで棄てられていたところを、海浬に拾われた。松果体が魔道存在を探知するセンサーになっており、『後ろにも眼がある』。無類の読書好き。
【世界観設定】
幕末から明治初期にかけて、西洋列強から黒船、新式鉄砲、蒸気機関、電信、郵便制度、肉食文化など、革新的な技術や文化がもたらされた。西洋魔道も軍事利用のため持ち込まれ、戊辰戦争で使用された。
その後、明治政府は西洋魔道の規制を行うも、失敗。
違法使用される西洋魔道に対抗するため、一度は廃止したはずの陰陽寮を、復活されたが―― 革新的な西洋魔道に、日本古来の陰陽術が敵うはずもない。西洋魔道を取り込み、近代陰陽術の流派がいくつも生み出されることとなった。
各務流陰陽術もそのひとつである。