あらすじ

ファミレス店アルバイトリーダーの四十五歳独身『葛切誠』は、あらゆる商品やコンテンツの辛口評価をネット上に書くことが、唯一の生き甲斐だった。  ある日、彼がいつものように感想という名の辛口評価を投稿していると、とあるアカウントからダイレクトメッセージを受け取る。それは、叩けば叩くほどお金を稼げるという謳い文句の『叩き代行ポイントサイト』。  失うものが何もない彼は、その内容に興味が湧いたこともあり、恐る恐るサイトにアクセス。するとそこには、登録商品を『叩く』だけで簡単にお金を稼げる仕組みが、注意書きと共に書かれていた。  試しに、彼の身の回りにある商品を登録、辛口評価を投稿すると、ポイントが一気に溜まることも確認できた。本当に入金されるかどうか不安になったものの、ゲーム感覚でポイントを上げることに楽しみを覚え、彼はどんどん商品を叩いて行く。  一方、彼のアルバイト先では、仕事が全くできない問題児の根暗メガネオタク女子大生『高円寺灯里』に手を焼いていた。さらに彼女には、ある疑いがあり、もしかすると彼女は、彼のネット上での感想に対して、いつも口汚く罵ってくる『ピカリンちゃん』なのでは、と彼は思いながらも、触らぬ神に祟りなしという気持ちで日々を過ごしていた。  そんなある日、これまで叩いてきた商品が、実際にその通りに改善されていることに彼は気が付く。ただの偶然か、それとも……。  そこでふと脳裏をよぎる。もし、『アイツ』を叩いたら……。  『叩いた先に何があるのか』『価値とは何か』をテーマに描かれる現代フィクションホラー短編小説。是非、ご一読ください!

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カクヨム
カクヨム2025/12/01
  • 現在の作品叩き代として――