あらすじ

■あらすじ  主人公、根本 憲児(ねもと けんじ)は40代後半。商社で働いてきた。就職は地方で結婚も地方でし、子ども(娘)にも恵まれた。40手前で本社(東京?)に栄転となり、そこでもバリバリ仕事して出世街道に乗っていたが、同期(ライバル)や部下の裏切りにより濡れ衣を着せられて退職に追い込まれる。  地元に帰って職探しをしようと思っていたが、妻は浮気していて、無職を理由に離婚すると言われ、妻の浮気相手が医者だったこともあってそこそこの慰謝料をもらって離婚。何もかも失って安いアパートに引っ越し。何もやる気が起きなくてしばらく呆然と暮らしていた。  ある日、仕事していた時代に行ったおでん屋台のことを思い出して行ってみると、まだ同じ場所に屋台が出ていて、大将に今日が店じまいであることを告げられる。そして屋台を引き取ってくれる人を探していると言われ、これも何かの縁かと考え、屋台を引き継ぐことに。もともと食品関係の商社に努めていて食品衛生責任者の資格は持っていたので、しばらく大将と一緒に店を出すことで引き継ぎは成功。最初の客は大将で、話せていなかった自分の身の上などを話、大将の人生についても色々と教えてもらう。  いよいよ一人で屋台を出したとき、常連客が数名きて客が引けたころに一人の男性がやってくる。初めてきたと言うその男性は屋台の雰囲気とおでん、お酒をいたく気に入り、ある提案を持ちかける。男性は自身を神だと名乗り、「何言ってるんだ」と思いつつも店主として客の話に耳を傾けていたが、提案と言うのは「異世界で屋台を出さないか」と言うもの。男性曰く、自身はその世界の唯一神なので人の願いを聞き続けなければならないが、毎日毎日祈りを聞くのにもう疲れたと、とのこと。まったく信用はできなかったが、相槌など打ちつつ話を聞く。  屋台はとある倉庫にしまってあって、そこで仕込みもして夕方に出ていくが、次の日シャッターを空けてみると見知らぬ景色。そこで初めて昨晩の男性が本当に神で、シャッターの向こうは異世界なのだと理解する。一瞬躊躇したが、男性(神)の言ったことを信じてみることにして、屋台を引いて倉庫を出る。見知らぬ街の路上でドキドキしながら営業を始めると、一人の悩みを抱えた男性が来店したのであった。

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カクヨム
カクヨム2025/12/01
  • 現在の作品異世界人情おでん屋台