あらすじ
生贄の民と呼ばれる一族「アデム」は人里離れた土地で静かに暮らしていた。しかし、獣の言葉を理解し、獣を使役できる「アデム」の血を王家に引き入れることで、王家の軍事力や神秘性を高めようと、シルド国王の命により、長い間、「アデム」の若い女を王族にめとらせる風習があった。シルド王家が使役する翼を持つ巨獣、ナムタと共に王国に嫁ぐ生贄の少女テム。その最中、少女・シアーシャはテムを救おうとするが……。
一方、狩猟の民「シュリカ」の青年・バアルは、シルド王国に攻め滅ぼされた故郷で一人、絶望するのだった。
決して交わることのない運命だった二人は一人の赤ん坊との出会いにより、大きく運命を変えることになる。