あらすじ
目指せ地下1万階層、目標はSSランク。でも今は、明日のパン代と彼女の笑顔のために。 チートなし(?)、体力なし、あるのは「技巧」と「仲間」だけ。一歩ずつ進む、超・長編ダンジョン攻略記。
あらすじ
巨大迷宮都市バベル。その中央には、地下1万階層まで続くと言われる「大迷宮」が口を開けている。 一攫千金を夢見る冒険者たちが集うこの街で、異世界転生者のレンは、底辺を彷徨っていた。
ステータスは最低ランク。体力は一般人以下。授かったのは派手な攻撃魔法ではなく、地味な『魔力操作』の才能だけ。 剣も振れず、魔法も豆粒程度。ギルドランクは万年「Fランク」。 それでもレンは諦めない。針の穴を通すような精密な魔法コントロールと、前世の知恵を武器に、日々の糧を得ていた。
そんなある日、レンはダンジョンの浅い階層で、同じく伸び悩んでいた金髪ツインテールのエルフの少女・シルフィと出会う。 「あんたの魔法、便利ね。……あたしと組まない?」 決定打に欠ける回避盾の剣士と、一撃の威力が足りない魔導師。 二人の「最弱」が手を組んだ時、止まっていた時計の針が動き出す。
徐々に増えていく信頼できる仲間たち。 包容力あふれる人間の僧侶・ユナ。 元気いっぱいな猫獣人の盗賊・ミミ。 記憶を失くしたクールな天使の射手・アンジェ。 そして、規格外の破壊力を持つドラゴンの娘・ドラミ。
ランクはFからEへ、そしてDへ。 亀のような歩みだが、着実に。 これは、世界を救う勇者の物語ではない。 1万階層という途方もない頂を目指し、愛する5人のヒロインたちと笑い合い、たまに喧嘩し、そしていちゃいちゃしながら、一歩ずつ階段を降りていく――
一人の魔導師が「SSランク」に至るまでの、長く、平凡で、けれど幸福な冒険の記録。