あらすじ
性転換 × 四肢欠損 × 現代ディストピア
——なぜか男性が多く生まれるようになった架空の現代ニホン。
18歳になった全ての女性達は、出産のため家庭に入ることを義務付けられた。
その代わりに「余った男性」から女性のような身体へ性転換された第三種、通称『トリ』が、彼女たちの代わりに社会の一部を支えるようになった。
人工女性器を付けることを拒否したトリのアサミは、就職活動に失敗し、シブヤの第三種の売春小屋 ——『トリ小屋』 で性を売って生きている。
一緒にいるのは明るくて、だらしなくて、どこか憎めない年上のルームメイト・ミズキ。
支え合いながら過ごす、貧しくも穏やかな日常。
……あの日、あのページを開くまでは。
『アンプテ』
自ら手や脚を切り落として、「美しさ」と「名声」を得たトリのモデルたち。
片腕や片脚を欠いたトリたちが、恍惚とした表情でレンズを見つめている。
アサミの胸には、嫌悪とも羨望ともつかないざわめきが広がっていく。
一方でミズキは原因不明の身体の不調に怯え始め、ふたりの生活は静かに、しかし確実に崩れだしていく。
一緒に繋いだ手のひらも、
抱きしめ合ったその腕も、
地を踏みしめるその足も。
確かなものなんて、何一つない。
男性器をもったままの第三種、アサミの生と死、愛と友情を追う物語。
※主人公は性転換者(男性器あり)です。
※官能描写が主目的ではありません。
※四肢欠損描写はありますが、切断場面や拷問描写はありません。
※全10話。手元では完結済み。1日1投稿。約4万字