あらすじ
元救命医・瀬尾結が辿り着いたのは、海辺の崖に立つ古いホスピス「オワリの家」だった。
彼女の仕事は、命を救うことではない。元作家、元実業家、若き音楽家——様々な過去を背負う患者たちが、人生の最終章で、「おわりは、いのちである」という哲学を見つけられるよう、寄り添うことだ。
聴覚を失った絶望、過去の因縁、そして家族への愛。執着を捨て、孤独を抱きしめた魂は、やがて海と空が交わる光の中で、最も嘘のないコトバに帰っていく。
「だけど」や「それから」という言い訳を捨て、生というごちそうに心から感謝する、静かで、圧倒的に美しい再生の物語。
あなたの心に、きっと光が満ちる。