あらすじ

時間が、空間がこぼれてゆく。何もとらえられず、何もとどめられない。ただ、虚空を掬う。日が暮れかけている。急がなければならない。日はすでに野末に沈み、何もない広い野と空間を、墨色を帯びた茜色の大気が覆っている。残光は急激に弱まり、やがてすべてが闇に閉ざされるだろう。私はこの物寂しい光景を前に悲哀と焦燥感とにとらわれながらひとり立ちすくみ、野の果てをじっと見据えている。(本文より)

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Booklive2025/12/01
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