あらすじ

天寿を全うしたはずの老人・井上卓三は、転生の間で「来世も人間になりたい」と願った瞬間、世界の唯一神から激怒された。 ――“人間とは、神に愛された者のみが早く死ぬ特権だ” その理不尽な理に背いた彼は、“神に嫌われた者”として不老不死のまま、まだ何も存在しない創生前の世界へ放逐される。 そこは終わりなき地獄だった。 焼かれ、凍り、引き裂かれ、砕かれる苦痛を何億年も味わいながら、それでも死なない。 やがて卓三の中には、感情ではなく“本能”としての殺意――神殺しの執念だけが残った。 孤独のなかでただ一つ変化が訪れる。 創世の光から、ひとりの女の赤子が生まれ落ちた。 その少女こそ、この世界の新たな神――女神マキナ。 卓三は彼女を復讐の唯一の刃として育てる決意を固める。 だが、無垢な少女はやがて気高い女戦士へと成長し、卓三に家族としての愛情を向け始める。 数千万年の孤独で崩れた卓三の人間性は、人類を導く日々とマキナとの時間の中で、少しずつ蘇っていく。 だが同時に、彼の本能は囁き続ける。 ――この世界の創造主を殺さねば、また誰かが自分と同じ地獄を見る。 人間を導く“エクス”として崇拝されながら、 娘であり刃でもある女神マキナに心を揺らされながら、 卓三は創世記より続く復讐の旅路を歩み続ける。 その果てにあるのは、神殺しか。 それとも、救いか。

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小説を読もう2025/12/01
  • 現在の作品神殺しの女神を育てた不死の男