あらすじ
ファインダーの奥の“写し世”を救うたび、私は昨日の自分を忘れていく。
廃墟写真部に所属する女子高生・海野ユイ。祖父の形見であるフィルムカメラを手に、禁断の風景にシャッターを切った瞬間、彼女はすべての記録が実体化する異世界《写し世》へと迷い込む。
そこで出会ったのは、影のない不思議な少年セピアと、記録を管理するAIのミル。崩壊に瀕する世界を救うため、ユイは《写し手》として戦うことを決意するが、その奇跡の力には、自身の「大切な記憶」を失うという、あまりにも切ない代償が伴っていた。
失われていく記憶と、増えていく仲間との絆。これは、一枚の写真に世界の運命を賭けた、儚くて温かい物語。