あらすじ

「――私は、誰?」  瓦礫の山で少女は目を覚ます。  関節が軋み、体の表面は汚れ、衣類もボロボロだが、異常はない。もちろん、記憶もある。  少女の名前は『廣瀬汀』。父であり、ヒューマノイドロボット開発の第一人者である『廣瀬拓海』によって作り出された、十二年前に死んだはずの廣瀬汀の記憶を持つアンドロイドだ。  愛を与えられたのは一瞬だった。いつしか愛は消え、優しさが消え、暴言が増え、暴力が増え――そして、捨てられた。  なぜ目を覚ましてしまったのだろう。これからなにをすればよいのだろう。『廣瀬汀』として生きられない自分は、何者なのだろう。  様々な機械人形が作られ、普及する時代。  一人の科学者のエゴによって生み出された一人のアンドロイドは、自分の存在意義を見出すために歩き出した。

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カクヨム
カクヨム2025/11/30
  • 現在の作品誰が為の機械人形《オートマタ》