あらすじ
剣士として前に立ちたい少年リヴェン。
しかし彼が秘めていたのは──王都でも滅多に現れない《ヒーラーS》の力だった。
地図の《空白》へ向かう探索者を育成する訓練校。
Cランク剣士のリヴェンは、誰より前で戦うことにこだわり続けていた。
だが卒業試験の日、仲間の命がこぼれ落ちそうになった瞬間、
彼の掌は淡く緑に光り、《致命傷を巻き戻す》力を発現させる。
戦士Sであり王族でもあるルシアンは、その異常な才能をいち早く察する。
前に出る性格。折れない気質。
そしてヒーラーS──本来は後方にしか立てないはずの力。
「前衛に立ちたいなら、俺の隣だけにしろ」
剣士でありたいリヴェンと、守らずにはいられないルシアン。
想いと生き方が交錯する中、
二人は《蒼紋のギルド〈シジル〉》として、
仲間とともに地図の空白へ歩み出す──。
生き方は、才能(ギフト)じゃ決まらない。
これは適正より《生き方》を選び続ける少年の物語。