あらすじ
大学生の雄大は、ネットの都市伝説「カデットの窓」を知る。それは、特定の時間、古いブラウザに現れる二つ目の検索窓。そこに**「最も忘れたい記憶」**を入力すれば、その記憶がネット上から完全に消滅するという。
高校時代の親友を裏切った罪悪感に苛まれる雄大は、誘惑に抗えず、古いPCで窓を呼び出し、記憶を消去する。解放感を得たのも束の間、彼の周囲から「あの件」「アレ」など、消した記憶に付随する情報が次々と欠落し始め、彼の人間関係や人生の基盤が崩壊していく。
そして雄大は気づく。記憶を消した代償として、彼自身が都市伝説の起源としてネットに「保存」されてしまったことに。彼は、永遠に次の犠牲者を探す語り部として、ネットの闇を彷徨うことになる。☆「この物語はフィクションであり、実在の人物・団体とは一切関係ありません」