あらすじ

人気ロックバンド「TryAd」のリーダー、瑛士(エイシ)は、観客を熱狂させるステージ上の「炎」だ。しかし、その最高の熱狂の直後には、底知れない空虚感と、尽きることのない創作への「渇望」を感じる。 瑛士にとって、TryAdは、不器用な人生を支えるすべてであり、最高の音楽を追求する仲間だ。だが、次作のシングル制作は、デッドラインを目前に控えながら、難航していた。 制作ルームで極限の孤独と重圧に苦しむ瑛士を救うのは、幼馴染でありベースの岳(ガク)の、温かくさりげない献身だ。そして、クールなギター・ボーカルの漣(レン)の「この曲には熱がない」という冷徹な指摘が、楽曲制作を動かし始める。 漣の言葉と、バンド結成時の「純粋な熱」の記憶が、瑛士のロックスターとしての狂気を呼び覚ます。彼は理性のブレーキを外し、制御不能なフィードバックとノイズを爆発させ、魂を込めた破壊的なメロディを掴み取る。 瑛士は、岳の安定と漣の冷徹な知性という、TryAdの三和音によって常に支えられ、孤独と渇望を乗り越える。 「俺は、TryAdで、俺自身が渇望する最高の音を永遠に追い続ける。」――リーダーとしての責任、そして情熱を翳し続ける、瑛士の誓いの物語。

連載情報

ウェブ小説

配信言語
エブリスタ
エブリスタ2025/11/30
  • 現在の作品High Tone Red ~熱狂の裏側。燃え尽きない灯を翳して~