あらすじ
俺、白塚初嵐(シラツカ・ウイラン)の人生は、暴走トラックに撥ね飛ばされた瞬間に終わったはずだった。
まさか、性格最悪な黒髪美少女の手で吸血鬼として蘇り、「永遠の命と富」を約束されるなんて。
だが――これは完全に詐欺案件だ!
吸血鬼になって三十分も経たないうちに、俺は異世界へ強制召喚されてしまったのだから。
目を覚ませば、そこで待っていたのは鮮血のディナーなどではない。
大殿に満ちる致死量の太陽光、完全武装の兵士たち、そしてカーネルおじさん似の国王からの熱烈な「救世主」コール。
「おお、見よ! 勇者様の体から神聖な白き光が!」
――馬鹿野郎! それは俺の体が日光で焦げ、煙を上げているだけだ!
「勇者様さえいれば、魔王も薄汚い魔物も、吸血鬼どもも恐るるに足らず!」
――詰んだ! つまりこの世界じゃ、俺こそが駆除されるべき「薄汚い魔物」ってことかよ!?
これは、「吸血鬼」に転職したばかりの魔物が、異世界で無理やり「聖光の勇者」を演じさせられる羽目になった不運な男の物語。
味方からの回復魔法による即死を回避しつつ、正体バレの危機と戦い続ける、ギリギリのサバイバル記録である。
頼むから、誰か俺と脚本を交換してくれぇぇぇ!!