あらすじ

意識不明で先の長くない貴方のお見舞いに、私は花を選ぶ。立ち寄った花屋で生花ではなく、オレンジ色の造花のカーネーションに私は強く惹かれた。 「なぜこれを選ぶのか」と問う店員に 私は「魔法にかけられたようで」と答え購入する。 病院の静寂の中、私は眠る貴方に造花を見せて独白を続ける。「病室に香りの強い花は良くないから造花にした」と平静を装うが、心の奥底には貴方との幸せな記憶を封じ込めた「引き出し」がある。 何度目かの訪問。愛する貴方が苦しむ姿を見続ける自分の苦痛が限界に達し、感情の「引き出し」が音を立てて開く。 「私、いつまでこうしてればいい…?」 涙ながらに絶望を吐き出した後 私は貴方を抱きしめる。 「誓います。この死が二人を分かったとしても あなたを、あなただけを愛し続けることを。」 私は、永遠の愛を神に祈り、そして貴方に願う。 「だからどうか、あなたも、造花のように、永遠に愛し続けてね。」 彼女の行為は 「変わらない深い愛情」を永遠に保つための 2人だけの特別な儀式だった。

連載情報

ウェブ小説

配信言語
小説を読もう
小説を読もう2025/11/30
  • 現在の作品「リィンカーネーションの造花」