あらすじ
武蔵野の女子校に通う鹿沼詩文は、ある日、レコードマニアの同級生谷川悠河が視聴覚室で爆音でレコードを聴いている場面に遭遇する。
柔らかく、それでいてざらついた古い音楽の数々――。
それらに惹き寄せられるようにして、気づけば放課後をレコードに捧げる日々が始まっていた。
井の頭公園を抜けてレコード屋に通い、
“推しの一枚”を語り合っては盛り上がる女子高生たち。
音楽の趣味も、性格も、テンションもまったく違うのに、なぜか一緒にいると心地いい。
ある日、詩文は“ちょっと変わったレコード”を見つける。
それが何なのかはわからない。
でも、胸がざわめいて、どうしても耳を傾けたくなる――そんな一枚。
レコード屋、学校の屋上、夜の視聴覚室。
それぞれの“好き”が少しずつ、彼女たちの世界を結びつけていく。
笑ったり、泣いたり、語ったり、レコードを買いすぎたり。
気づけば、レコードの回転数みたいに、青春が静かに加速していく。
これは、吉祥寺を舞台に“レコードに恋した女子高生たち”がおくる、
アナログでちょっと面倒で、たまらなく愛しい放課後の物語。