あらすじ
皇帝アルフレッドの百日天下が潰えてから十七年。
帝王オスカーは“帝政”を継続し、レグネッセスは王党派の支配による硬直した国家と化していた。
その混乱の中、アルフレッドの子ハドマスは、
母ルイーザと共に亡命先で再建された独立国家――「ハドマス大国」 の王子として成長していた。
だが本国では、帝政の腐敗と圧政に不満が積みあがり、各地で小規模な反乱が続発する。
やがて民の間では密かに囁かれはじめた。
「あの栄光の日々が懐かしい」
革命の気配が濃くなったある日、レグネッセス本土から密使がハドマスの元へと密かに姿を見せる。
「祖国の未来は、あなたの帰還を求めています」
亡命国家の王子として生きるのか。
それとも祖国へ戻り、皇帝として帝国を取り戻すのか。
ハドマスは、赤いマントを肩に担ぎ、銃剣を手に取る。
――失われたレグネッセスを、再びその掌に。