あらすじ

「ギュン。」という勢いだけは一級品の効果音と共に、落ちた場所はまさかの異世界。かつて最強の総長(※自称)だった俺は、目覚めた瞬間すべてを失った。 鏡に映ったのはヤンキー感ゼロ、威圧もゼロ、ついでに《雑誌ラック》もゼロの華奢なお嬢さまボディ。髪型はポニーテール、服はドレス、そして胸元は総長のカリスマより開いている。どう考えても前世の仲間たちには見せられない姿である。 状況整理に入る間もなく、廊下の向こうから聞こえてくる優雅すぎる会話。声の主は皇帝婦人メリゼリアとその従者。話題に上っているのはこの部屋の主「リリアお嬢さま」。……いやいや待て、その名前、俺なんだけど!? 扉が開く寸前に、腹の痛みを限界突破させてしまった俺(※お嬢口調)が絶叫。対応(リアクション)も無ければ慈悲(データロード)も無い、完全なる沈黙オチ。盛大なチーンの幻聴と共に、俺は確信した。 ──これ、確実に死ぬやつだ。 だが同時にこうも思う。 転生したのは認めざるを得ない。だがまだ主人公補正(ヒーローバフ)は登録されてない。 いまの俺はただ、異世界に配送ミスされたお嬢。立ち上がるどころか、まずは腹痛からの生存パッチを願うだけの存在である。 威圧は前世の勘違い、姿は今世の大事故。 だが妙にクセになる叫びと言い訳の数々は、すでに異世界の空気に不穏な笑いの種をばらまいていた。

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小説を読もう2025/11/30
  • 現在の作品ヤンキーだった俺が、ひょろっちい令嬢に生まれ変わったんだが。~まずは、手始めに求婚されろと言われた件について~