あらすじ
銀灰の守護者シードと、紫瞳の女神ラナスオル。
二柱はラナスの世界を守護する神にして、永遠を誓いし夫婦であった。
ある日、シードは神界の罠、禁忌の楽園《エクスタシア・ケージ》に足を踏み入れる。
そこは「悦びそのものが形を成した」神々の牢獄。
風は愛撫となり、拒絶すら新たな恍惚へと変わる。
冷厳なる守護者は銀の髪を振り乱し、ついに悦楽の深淵へと沈んだ。
愛する妻ラナスオルは、夫を救わんとその園に降り立つ。
だが触れた指先から伝わる甘美は、彼女の神性をも溶かし、聖なる名すら喘ぎに変えた。
「君がが堕ちるなら、私も共に」
こうして二柱は永遠の園に留まり、名を失い、言葉を失い、ただ互いの熱を求め、絶え間なく響き合う悦びの調べとなった。
楽園は閉ざされ、ふたりの神は、永遠に「愛」と「悦び」を重ね続ける、ひとつの聖なる残響へと変わった。