あらすじ
僕、能見鷹士は個人で探偵業を営む汐入悠希の無茶振りにいつも巻き込まれてしまう。探偵業がない時(つまり、ほとんどの日は)汐入は大森珈琲店でバイトをして凌いでいる。カウンターで汐入は挽いた豆をフィルターにいれ適度な温度のお湯を丁寧に注ぐ。
「ブルーマウンテンだ」
高い豆を選んだな。なんか嫌な予感がして僕は、怪訝な表情を汐入に向ける。
「心配するな。ワタシの奢りだ」
「いや、お代を心配してるわけじゃなくって。これを飲んだあとに汐入から何か無理難題をふっかけられるんじゃないかって・・・」
珈琲を飲むと同時にその後に吹っかけられるであろう汐入からの要望も呑まざるを得なくなる。僕は暗澹たる気持ちになった。
いつもこうだ。学ばない僕が悪い、と言われればそれまでなんだけど、こうやっていつも僕は汐入の持ってくる面倒ごとに巻き込まれてしまうのだった。
「やれやれだ。ゆっくり味わうとするよ」
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