あらすじ
王都の舞踏会で行われる、華やかな断罪劇。
公爵令嬢ユリシエラは、そこで「冤罪付き婚約破棄」をたたきつけられる。
罪状は──妹ミレイナをいじめ、孤立させた冷酷令嬢。
おまけにその場で姉妹交換婚約が宣言され、「元婚約者は格下に下賜してやる」と言われてしまう。
……人の人生を婚約札一枚みたいに扱うんじゃありませんわ。
追い詰められたユリシエラが持ち出したのは、誰も覚えていないはずの古い婚約条項。
「公衆の面前で一方的に婚約破棄された者は、その場にいる未婚貴族一名を、新たな婚約者として指名できる」──捨てられた側だけに残された、最後の一手。
どうせなら、とことんやり返しましょう。
ユリシエラが指名したのは、観察者ぶって黙っていた隣国皇太子セラフで……?
冤罪断罪からの婚約破棄、姉妹交換婚約。
そこからの婚約者指名権ぶっ放し→隣国皇太子との新婚約→元婚約者&「婚約者ガチャ」文化まとめてざまぁまで。
序盤シリアス、終盤コメディ寄り。
捨てられた公爵令嬢が、「札扱いの婚約」から「自分で選んだ婚約」へ乗り換えていく、読後スッキリな短編です。