あらすじ

王太子アルノルトの婚約者である公爵令嬢レティシアは、幼い頃から王妃教育を受け、政略結婚のために家の資金と時間を費やされてきた。だがある日、王太子は愛妾を伴って謁見の間に現れ、皆の前でレティシアに「お前には価値がない」と言い放ち、一方的に婚約破棄を宣言する。 涙に暮れる令嬢を期待した周囲の予想に反して、レティシアは静かに一冊の書類束を差し出した。それは、両家と王家が取り交わした詳細な婚姻契約書。そこには、婚約破棄時に王家が負うべき損失補償と、レティシア個人への違約金について、細かく条文が記されていた。 公爵家の会計を任されてきた彼女は、これまでに支払われた教育費用、社交界で築いた信用、王家ブランドの損耗予測まで、全て数字にして積み上げている。公開の場で、淡々と読み上げられる天文学的な金額。 「価値がない」の一言で引き金を引いたのは、王太子自身だった。王国財政を揺るがす清算ののち、レティシアは契約を“正しく”扱う隣国の王子のもとへ迎えられ、新たな未来へ歩き出す。

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小説を読もう2025/11/30
  • 現在の作品「お前には価値がない」と婚約破棄されましたが、契約書どおりに違約金を請求したら王国財政が吹き飛びました