あらすじ

――壊れたはずの羅針盤が、世界のほころびを指しはじめた。 港町ソルメアで暮らす少年アルクの胸元で、 亡き母の形見はいつも頼りなく揺れているだけだった。 だがある日、その針が初めて“ひとつの方向”を射抜いた。 森の奥で観測された、青白い光へと。 調査隊の案内役として踏み入れた最深部で、 アルクは“影の魔物”と、 空間そのものが裂けたような光景を目撃する。 羅針盤は魔物にも、裂け目にも反応した。 それは偶然か、運命か――誰にも説明できない。 ただの案内人だった少年は、 やがて“この世界の理”がひび割れ始める最前線へ立つことになる。 揺れる針が示すのは、未知か、真実か。 一歩踏み出せば、静かな日常はもう戻らない。

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小説を読もう2025/11/30
  • 現在の作品Boundary Compass ― 境界の羅針盤 ―