あらすじ

ケイマ様の素晴らしいイラストに話を付けさせて頂きました。[link:ilst_view?w=22072280] 『とある童話作家の一冊の本』 話の始まりは、とある魔法の国のとある村。のどかな村で育った幼馴染みの二人はある日、好奇心から近くの森へと冒険に向かいます。 二人が冒険へと向かったその森には、一人の魔女が住んでいます。運悪く、二人は森の中で魔女に見付かり、魔女に捕らえられてしまいました。 囚われの身となった男の子は魔女にこう言います。 「僕はどうなっても良い、だけど一緒に居た女の子だけは村に帰してください」 そして女の子は魔女にこう言いました。 「私はどうなっても構いません、だけど一緒に居た男の子は村に帰してあげて」 魔女はそれらの言葉にひどく感心し、二人を村に帰してあげました。 ただし二人に――とある魔法を掛けて。 そして数日後、魔女の元に男の子が訪ねて来ました。 男の子は魔女に問い掛けます。 「あの日から、僕は大切なものを無くしてしまったみたいなんです。お願いです魔女さん、僕が何を無くしてしまったのか教えて下さい」 魔女はこう答えました。 「さあ、私には分からないね。私に分かるのは、あんたの一番大切な記憶が迷子になったってことさ」 そしてまた女の子も魔女の元を訪ね、男の子と同じ質問をしていきます。 魔女は同じように答えます。 「無くした記憶なら、この世界のどこかで迷子になってる筈さ。そんなに大切だと思うなら、その足で探してきたらどうだい?」 次の日の朝――村から二人の子供の姿が消えました。 いえ、一人と一人の姿が消えたと言った方が正確でしょうか。今やその二人の関係は、赤の他人に過ぎないのですから。 男の子は西へ、女の子は東へと旅立ちます。失ったものも知らず、どれ程大切な記憶かも分からずのまま。その小さな胸にぽっかりと空いた大きな隙間を埋める――そんな、途方もない旅に。

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エブリスタ
エブリスタ2012/12/10
  • 現在の作品記憶の旅路(きおくのたびじ)