あらすじ
希夜には、ずっと密かに想い続けている俳優がいる。
「彼女はいないらしい」と聞いた瞬間から、叶うはずない願いが心の中でそっと膨らんだ。
そんなある日、彼の握手会が当選。しかも五分間の会話付き。
緊張で手を震わせながら会場に入ると、そこには光みたいな彼がいた。
そして予想もしなかった言葉──「可愛いね」。
夢のような時間は一瞬で終わり、帰り際に渡された“小さな包み”が、人生を変えることになる。
中には、彼の用意したブレスレットと電話番号。
震える手でかけた番号から聞こえたのは、本物の彼の声。
「今日みたいな美しい人、初めて出会ったよ。付き合ってほしい」
現実とは思えない恋が、ゆっくりと始まっていく。