あらすじ

モディアノの小説には、二つの壁があります。一つは時間で、もう一つはパリです。彼の小説には、失われたアイデンティティを探しに出る主人公がよく出て来ますが、主人公は過去を覚えていないことが多く、たとえ思い出されたとしても、彼の記憶はきわめて断片的です。それら一つ一つもまた、具体的にいつだったのか判然としない場合が多いため、読者はメモを取るか、注意して読むかしないと、主人公のように小説の中で迷い子になってしまいます。しかし、この迷路の中にいる様な不思議な感覚も、モディアノ文学の醍醐味の一つだと、自分は思います。  また、彼の小説はパリが舞台になることが多いのですが、ここが良くも悪くも、パリに不案内な人間には辛いところです。自分はかなり苦しまされました。そこで、本稿において、通りや広場の名前を記録しておくことにしました。Google Maps に対応しておりますので、検索しながら読むことが可能です。  あなたも、ゆっくりした読書を体験してみませんか。

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カクヨム
カクヨム2025/11/29
  • 現在の作品パトリックモディアノ「暗いブティック通り」メモ