あらすじ
「運命の赤い糸」?俺に視えるのは、そんなロマンチックな代物じゃない。没落貴族の末裔・九条伊織には、他人の執着が「糸」として視える能力がある。だが、俺の小指に繋がっているのは『粘着質な蜘蛛の巣』と『錆びついた鎖』だけだった。
一つは、可愛すぎる義妹・真彩からの『ピンク色の粘着質な蜘蛛の巣』。
「お兄ちゃん、ご飯できたよ。……私を一人にして外食なんてしないよね?(涙)」
過剰な世話焼きと、「私を捨てないで」という罪悪感で生活全てを侵食する、共依存ブラコン。
もう一つは、美しすぎる幼馴染・鷹司美怜からの『赤黒く錆びついた鉄の鎖』。
「伊織、ネクタイが曲がっていてよ。……昔から私の世話がないとダメなんだから」
過去の記憶と「5歳の時の結婚の約束」を絶対の契約とし、クラス内でも妻のように振る舞って外堀を埋め尽くす、既成事実型ヤンデレ。
普通の恋がしたい俺が清楚な図書委員・雛乃木さんとの「普通の赤い糸」を手繰り寄せようとすれば、義妹の泣き落としと、幼馴染の「貴方のことは私が一番知っている」というマウントが全力で立ちはだかる!?
物理的な壁はないのにどうしても彼女の元へ行けない。逃げるほど愛(呪い)は湿度を増していく、逃げ場なしのノンストップ・トライアングル・ラブコメ!