あらすじ
クラスメイトの白凪ゆきは、「毎朝ノートを読んで自分を思い出す」記憶リセットの少女だった。
そんな彼女の首元に、ある日ふいに光る数字――「20」が浮かぶ。それは、彼女が世界から忘れられていくカウントダウンだった。
出席簿から名前が消え、写真から姿が抜け落ち、クラスメイトの記憶からも「白凪ゆき」は薄れていく。やがて、この世界から本当にいなくなる。
それでも一人だけ、彼女を決して忘れない少年がいた。
すべてを記憶してしまう高校生・篠森圭斗。
「じゃあ、残り二十日間、俺は毎日君を好きになり直すよ」
毎朝、昨日の自分を忘れてしまう彼女と、昨日までのすべてを覚えている少年。
放課後デビュープロジェクト、クラスメイトを巻き込んだ青春ごっこ、弟の「消された記憶」、大人たちが選んだ“優しい罪”。
これは、世界が忘れた一人の少女と、二十日だけ許された初恋の記録。
君なら、忘れたい記憶と、忘れたくない誰かを、どう選ぶ?