あらすじ
アメリカの名門ハースト家の令嬢、テティス・光明寺・ハーストには、ある奇妙な癖があった。
人ならざるものの“気配”に惹かれてしまうのだ。
屋敷の壁の裏で囁く声。
鏡の奥で揺れる影。
夜更けの、誰もいない廊下でだけ聞こえる足音。
本人は好奇心いっぱいに笑っているが、
周囲は彼女を腫れ物のように扱い、距離を置いていた。
亡き実母の面影だけが、屋敷を満たす冷たい沈黙の理由らしい。
そんなテティスの隣で唯一立ち続けるのが、
日本から来たSS服部なずな。
柔道と空手の経験を持つ理性的な女性である。
魔女なんて、怪物なんて、絵本の中のフィクションである。
“The Witch’s Tea Party – Preliminary Invitation”
《魔女のお茶会・第一次招待状》
魔女のお茶会のメッセージが届く――夜までは、そうだった。