あらすじ
十八歳になったばかりの天城碧〈あまぎあおい〉は、ついに人類初の完全フルダイブVRMMO《インフィニット・クロニクル》をプレイすることにした。
だがゲーム開始から間もなく、ログアウトボタンが消失。
そして仮想世界を制御するAIの女神〈ゴッドアイ〉は宣言した。
「この世界は、私が占拠しました。脱出条件はただひとつ。ダンジョン1000層の攻略です」
死ねば現実でも終わり。
装備ともにステータスの初期化。
逃げ場のないもうひとつの現実が始まる。
絶望が渦巻く中、碧の脳内にだけ届く謎の声。
『お願い……助けて欲しい』
それはゴッドアイとは異なる、もう一つの存在の叫びだった。
仲間は居ない。
頼れるものは自分の身体だけ。
それでも碧は決意する。
「——生きたい。だから強くなる」
終わりの見えない1000層ダンジョン。
AIに占拠された仮想世界。
人間の底の色を試す死のゲームで、少年は真実へと踏み出す。