あらすじ
ある日、地球に飛来したのは残虐な侵略者ではなく――銀河最強の「動物愛好家」だった。
「よーしよしよし! 地球人は可愛いなぁ! 威嚇(ミサイル)も元気でよろしい!」
彼の名は通称・宇宙ムツゴロウ。 言葉は通じるのに、話は一切通じない。彼は人類の文化も尊厳も無視し、ただ純粋な善意で人類を「野生動物」として保護し始めた。 警察も軍隊も、彼の圧倒的な「スキンシップ」の前では無力。社会は瞬く間に「ふれあい広場」へと変貌していく。
そんな中、不運にも彼に目をつけられたのは、獣医学部に通う女子大生・佐藤エリカ。 ストーカー被害に遭っていた彼女は、宇宙人の介入によって物理的に(ストーカーごと)救われるが、それは人間としての尊厳と引き換えの「飼育生活」の始まりだった。
「このおじさん、扱いは猛獣と一緒だわ……!」
獣医学の知識を武器に、最強の飼い主を「管理(コントロール)」しようとするエリカ。 だが宇宙人は、そんな彼女の抵抗さえも「賢いペットの芸」として愛でていく。
これは、恐怖と爆笑の果てに、種族を超えた(一方的な)愛が地球を包み込む、コズミック・ハートフル・ディストピア!