あらすじ
尾栗夕実(おぐりゆうみ)。7歳。
近所のスーパーで、派手な髪色をした女性を目撃する。
その女性は町内で有名な事故物件に住んでいる、風変わりと噂の女性だった。
尾栗夕実。17歳。女子高生。
バイト先の大型スーパーで勤務中に、派手な髪色をした女性を目撃する。
それは10年前に目撃した女性と同一人物だと、夕実は確信していた。
そしてその日の夜。
父、尾栗吾郎が言った。
「改めて紹介するよ。この方は|鎌渡迅華《かまたりじんか》さん。霊媒師の方だよ」
「どうもー。鎌渡迅華でーす。宜しくお願いしまーす」
父の背後に立っていたのは、紛れもなく、派手な髪色をしたあの女性だった。
「さっき、近くのスーパーで私の事見てましたよね?」
「気付いてたんですか!?」
思ってもみなかった迅華の言葉に、夕実は一気に背筋が冷たくなるのを感じた。
「ええ、そりゃあんな3度見されましたらねぇ。しかも夕実さん、子供の頃も一度、私の事をガン見してましたよね?」
「ええ!!??」
「では、改めて自己紹介を致しましょう。私の名前は鎌渡迅華。本名はエクレール・サイザーと言いまして、元々はこことは別の世界で勇者をやっておりました」
「は?」
「私は、ファンタジーの世界から来ましたので、ファンタジーな力であるファンタジー力が、生命活動に必要なんです。それが切れると死んじゃいます」
迅華は本当に異世界転生勇者なのか?
彼女の言うファンタジー力とはなんなのか?
迅華と夕実のおかしくも恐ろしい、除霊にまつわるエトセトラな物語の幕が上がるのだった。
※表紙画像はGoogle AIで生成した鎌渡迅華の画像です。