あらすじ
女神の恩寵──異能力持ちの転生者、二百万人超。
異界対策庁・中央探査室に所属する十五歳の僕、プエル・アドラブルの夢は、行方不明になった母の借金をぜんぶ返して、“普通の生活”を取り戻すこと。
ただ、それだけのはずだった。
配属初日、室長に命じられて組まされたバディは、出会って五秒でダンジョンを爆破した“自称天才”の転生者。
成り行きで、言われるがままにその厄介な男と手をつないだ瞬間、世界が一変した。
バディ同士が融合する現象〈相即相身〉。
本来はダンジョン内でしか発動しないはずのそれを、僕らは外でも持続できてしまった。
天才美女博士シュレリンガーは言った──「キミたちは、世界を揺るがす特異点だ」って。
借金返済のために働いていただけなのに、気づけば“異界と人間の境界”を越える存在になっていた。
室長や博士に監視され、自称お姉ちゃんの先輩や、公爵家を名乗る転生者に甘やかされながら、僕は“普通”を取り戻すどころか、世界の在り方そのものにメスを入れていた。
これは、特異点の少年が“転生者の秘密”を解き明かす物語。