あらすじ
25歳・無職。名前は仁科 零(にしな・れい)。
親のクレジットカードで総額18,905,500円を廃課金した、社会的クズの見本みたいな男。そう、クズ野郎です。
「ゲームの中なら誰よりも上に立てる」——そう信じていた。
だがある日、いつものようにログインした瞬間、彼はゲーム《GUILD∞HEAVEN》の内部世界に取り込まれる。
そこに現れたのは、スーツ姿の女・リース。
笑顔で、彼女はこう言った。
「これまで親御さんに使わせた金額、18,905,500クレジット。
この世界で稼いで返していただきます♡」
目が覚めるとそこは、現実のように税金と利息が存在する異世界だった。
街には消費税10%が課され、闇金業者は年利24%で貸しつけ、
NPCまでもが帳簿を持ち、笑顔で領収書を切る。
おまけに主人公の口座残高はマイナス18,905,500クレジット(現実で円)からスタート。
戦闘スキルは「弱攻撃」と「強攻撃」だけ。
世界ランキング2位の称号も、課金装備も、すべて消えた。
残ったのは、現実的な経済知識と少しのプライド。
——こうして始まるのは、
ゲームで稼いで、現実を取り戻す“人生再建ファンタジー”。
零は素材採取、商売、借金返済、利息交渉、税逃れ未遂、そして裏取引と、
現実さながらの“経済地獄”を転げ回りながら、
少しずつ仲間と信用を得ていく。
お茶目で毒舌な案内人リースは、常に笑顔で追い打ちをかける。
「今月の納税、まだですよ?滞納は罪…!」
「あ、強攻撃?コスパ最悪ですよ、それ♡」
10年が経つたび、現実では1時間が過ぎる。
彼が返済を終える頃、外の世界では母親の時間が止まりかけていた——。
笑えて、苦くて、時々泣ける。
“金と責任”がテーマの異世界リハビリ物語。
仁科零は果たして、約1890万円を返済できるのか。
それとも、この現実よりも現実的なゲーム世界で、
「本当の人生」を見つけてしまうのか——。