あらすじ
異世界に転生し、タンク職でありながら防具を身につけず最前線で戦う男。
彼の真の動機は誰も知らない...ただ痛みを求めているだけだと。
村を襲うオークの群れと単騎で戦い子供を庇って全身に刃を受ける。その度に彼は恍惚とした表情を浮かべる。
しかし周囲は彼の姿を「自己犠牲の精神」と称賛し、いつしか「盾持たぬ守り人」という二つ名で呼ばれるようになる。
第三十八代勇者リエル・ファルネーゼは、彼の戦いぶりに衝撃を受けた。
「あの方は...なんて気高い魂の持ち主なのでしょう」
―実際はただ殴られたいだけ。
報酬をほぼ使わず質素に暮らす姿を見て、人々は「清貧の戦士」と崇める。
―実際は防具を買うと痛みが減るから。
勇者も聖女も魔族さえも見抜けない。その男の本質は、大真面目に痛みを追求するただのどMである。