あらすじ
錬金術――それは世界を支配したる、最高にして最強の秘技。物質を自在に変成し、ついには自らの身体も変化させること可能となったような。
時はアクトリアス教国時代、神聖暦53年。
今やエクサリア大陸において、かの国に対抗する術持つものなど一つも存在しなくなった、新たなる時代。
ロイド・ラクティは大陸北東部、アーレムという名の都市に住む14歳の少年だった。すなわち彼は日々神学院で勉強と修練に励み、未来の錬金術師を目指す学生だったのである。
教国におけるエリート階級、何より万能の力持つ、偉大な賢者目指す。
だが、ある日彼は都市を覆う不穏な霧に遭遇したことにより、次第にアーレム巡る陰謀、さらには自らの宿命を深く悟っていくこととなる。いまだ年若いながら経験した様々な出会いと別れが、少年をしてそうさせていったのだ。
そう、それが避けられぬ彼の必然的な道だったとでもいうように。
目の前には人の手で創られし魔獣。
荘厳なる光の錬金術師。
そして――黒き身体持つ、機械の戦士。
都市を取り巻くは、そんなどこまでも深い闇の中に秘された、陰謀と謎の数々……。
そして今こそその闇を破り、自らへと課せられた定め、しかとその目にするべき。
少年を救ってくれる者は、ついにいずこかから現れたのだから。
野を渡る風のように、颯爽と。
かくてロイドは紫の瞳持つ美しき錬金術師とともに、いつしかアーレムを揺るがす大いなる戦いへと、その足踏みこんでいくこととなり――。
小説家になろう、で以前掲載した作品です。